「岐阜編」 第9話 カカシ革命の前夜
こんにちは。
<前回までのあらすじ>
社会人2年目の私は、
オシャレさに憧れて初任給でMacを購入するも
YoutubeとZOZOZOWNしか使わない日々に辟易し、
もっとITを駆使している感を醸し出したくなっていた。
(http://mlmpower1748.seesaa.net/article/413233171.html)
そこで、有名IT企業に勤める旧友・二嶋と共に
(http://yamanenone.at.webry.info/201009/article_1.html)
思い出作りよりもITを駆使している感を醸し出すコトを目指し
企画シリーズ・岐阜編「思い出よりキカク」を始動。
第2回キカク「カカシコンテスト編」はいよいよ佳境。
カカシ出品に向け着々と準備を進めた我々はついに
現地集合日を迎え、別々の場所から恵那駅を目指していた。
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ここが新しい物語の舞台だ。
久々の恵那。
颯爽と改札を出る。
駅前。
圧倒的ホームスタンス。
(半年ぶり2回目)
これが「個の成長」というモノかもしれない。
(http://chinnen7.blogspot.jp/2012_10_01_archive.html)
そんな雑念に駆られながら
おなじみの「えなてらす」に立ち寄った。
(引用:あけてつ沿線のお土産まとめ買いは”えなてらす”のご利用が便利です。 | あけてつ沿線サポーターズクラブ)
我々の1stユニフォーム、
「恵那心Tシャツ(通称:ココT)」
の売れ行きはどうだろうか。
まんがとセットにされている。
いわゆる押し売り商法なのだろうか。
セットのマンガはというと、
『我武者羅〜加藤拓三の挑戦〜』だった。
しかし我武者羅の効果は芳しくなく、
シャツはあまり売れていなかった。
我々は足早にえなてらすを出ると
“打ち合わせ” と “買い出し”へ向かった。
そんな複雑なニーズに対応出来るのが、
本編初登場、「バロー」
(通称:恵那のジャスティス) である。
(http://toyopos.seesaa.net/article/387237590.html)
恵那駅から歩いて3,4分の場所に位置する、
近隣住民にとっては欠かせない存在だ。
バローに着いた我々は、早速
下記のアジェンダで打ち合わせを始める。
1.今回の行動予定
2.必要な材料
3.カカシの組み上げ工程
(引用:http://nicatokyo.com/program/1606/)
「バロー」の中にある、
そんなミーティングにぴったりの場所が、
喫茶「バロー」である。
我々は注文を済ませると
ソファに腰掛け、打ち合わせを開始した。
1.スケジュールについて
(https://www.youtube.com/watch?v=U6aXwOElbF0)
今日中に段取り決めと買い出しを済ませ
明日に組み立て・設置という流れだ。
2.カカシに使う材料
(http://umetaiko072.blog.fc2.com/blog-entry-20060.html?sp)
必要なものはリストアップ済みだったが、
デザインの検討段階から我々は
「材料は現地調達」と決めていた。
(引用:http://www.f-kikakukoubou.jp/gohan/244)
IT感を醸し出しつつもも地産地消にこだわる。
あえて、他の出品者と同じ土俵で戦う。
それが我々のスタイルだからである。
(http://matome.naver.jp/odai/2143192311517403901)
3.組み上げ工程
(http://sunmaga.doorblog.jp/archives/33271211.html)
唯一の問題は、肝となるギミックを施す頭部の重みをどうやって支えるかだった。
議論は難航する。
この仕掛けが完遂されないと、最終形のIT感が半減してしまう。
それは、この数ヶ月が水の泡になることを意味する。
悩んだ。
ふと、最悪の展開が頭をよぎる。
そんな中、抹茶ケーキを食べ終えた二嶋が
沈黙を破った。
「あのさ」
「うん」
「裏からヒモ通したらいけるんじゃね?」
「支点は?」
「プランターの底の穴に結べばいいじゃん」
「」
「」
「」
解決した。
「頭良くてよかったわー」
我々は買い物チェックリストを片手に、
喫茶「バロー」を出た。
先述した通り
今回のような買い出しにぴったり場所も、
「バロー」にはある。
100円ショップ「ダイソー」である。
夢が大量につまった“ほぼゴミ袋”を両手に、
我々はバローを出た。
あたりはすっかり暗くなっていた。
長い時間を費やしたが、舞台は整った。
あとは来たる明日、
カカシを組み上げて設置するだけである。
ので、とりあえず飲みにいった。
揚げたての天ぷらをハフハフとほうばりつつ、
私は二嶋にひとつの相談を持ちかける。
「なあ二嶋」
「なんや」
「そろそろさ、メンバー増やさね?」
「その心は?」
「新しいジャンルのエキスパートいた方が色々出来そうだし」
「そもそもおれらは何のエキスパートなんだ?」
「」
「まあアレだ」
「あと、2人だとスケジューリングがきつい」
「おれ忙しいかんなー」
「」
「たしかに、このまま続けていくのはきついな」
「チーム感あった方が出し引きあって面白そうやんな」
「あっ、コークハイ下さい」
「お前が寝坊したせいで1人で待たされたよ今日」
「すまん」
「中間地点なのに、東京からだと大阪の倍以上時間かかるし」
「それはおれ悪くないだろ」
「あ、それ僕たちの荷物です」
「ええゴミ袋じゃないです」
2人体制でキカクに挑戦し、それを発信し続けるのは難しい。
限界が見えつつあるのは必然とも言えた。
理由① 2人だと、予定が合わず延期になりやすい。
“行けるメンバーで対応”という体制がとれない。
当然、キカクの進捗スピードに影響が及ぶ。
(http://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/archives/iphone_calender/)
理由② 2人だと、写真がワンパターンになる。
伝えられる情報の質が落ちてしまう。
これでは恵那の魅力も半減だ。
理由③ 我々2人は画的に弱い。
これは先天的なものなので仕方ない。
カカシ編が終わったら、次のキカクまでに
ITを駆使している感を醸し出したがっている人を誘ってみよう。
(引用:http://dijpistol.pussycat.jp/?p=1053)
「涙の脱退」
(引用:https://www.youtube.com/watch?v=RrMJcGfsz6s)
「新メンバー加入 」
(引用:http://www.kayac.com/service/client/1120)
みたいなイバラの道の方が
“もがきながらも前に進むしかない的な
ストーリー性がある感を醸し出せるのでは”
という目論見もあった。
そうなると、
2人で恵那に挑むのは、カカシコンテストが最後になる。
あけてつ編のインチキを挽回出来るチャンスも、最後だ。
(引用:http://cinema.sugai-dinos.jp/dinos-tv/cinema/ディアボリカル/)
私は再認識した。
優勝するしかない。
気付けば、時計は0時を回っていた。
(引用:http://tomozoaruku.blog89.fc2.com/blog-entry-267.html)
恵那の夜は更けていく。
次回、ついに
IT感のあるカカシが姿を現す。
(第9話 終わり)
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【Special Thanks】
・なにがし 恵那店(通称:天ぷら)
☞天ぷらが美味しい。駅近。
産直の魚と天ぷらのお店 なにがし 恵那店 | 座食BAR欒 なにがし
・恵那峡グランドホテル(通称:恵那グラ)
☞部屋の眺めが抜群。曇っていた。