「一生続けられる趣味」を考える話(Episode:0)
こんにちは。
突然ですが、皆さんに「趣味」はありますか?
(引用:金魚と遊ぶ.com)
それは、例えば
小さい頃から続けている野球、もとはといえば両親に習わされて始めたピアノ。同僚と通うボルダリング、カフェで小説を読むこと。色々なコトが「趣味」にあたるだろう。
しかし、なんというか、27歳を超えたあたりから
「体がついてこない」「最近忙しくて・・・」
趣味に対する、ネガティブな声を聞くようになった。
人は歳をとると、趣味に興じるための「体力」と、新しい趣味を始める「気力」が失われてしまうのだろうか。しかし一方で、歳をとる中で身につくコトもあるはずだ。「人生経験を通じたノウハウ」である。これを反映した「趣味」こそ、年月によって熟成されてゆく理想的な形態ではないかと思う。
ちなみに補足すると、ここで言う「ノウハウ」は、芸術やスポーツのような審美眼・競技性を付帯する行為とは一線を画す。具体的に言うと、「人と人が触れ合う際に起きる、あらゆる事象を予測する力」といった感じだ。
(▼参考記事:大人になると「誕生日」に起きること)
<本題>
社会人6年目を迎えた私には現在、胸を張って「趣味」と呼べるモノが特になく、ほんの少し寂しさを感じていた。そこで。「平成→令和」という一つの区切りを迎えた今こそ、「一生続けられる趣味」を考えてみよう、と思い立ったのが今回の企画である。
【 新シリーズ「レゴシティ編」 】
- 令和にちなんで、第0話から始まる話 -
【2015年・4月】
社会人2年目を迎えた私は、かつて初任給でMacを購入したものの、YoutubeとZOZOTOWNしか使いこなせない日々に辟易していた。
そこで、
◆某 IT企業に勤める友人 <二嶋>
◆IT・ガジェットにこだわるエディター<世界>
◆カリフォルニア出身のダンサー <ジェバンニ>
そんな仲間たちと共に、(今や朝ドラの舞台としてすっかり有名になった)岐阜編・恵那市で、観光資源のPRを行うのではなく『自分自身がITを駆使すること』を目指したブログ企画を開始。その1年後の冬には、同地域で開催されたムービーコンテスト「エナデミーSHOW!」の表彰式へ出席し、物語は大団円を迎えた。
【2019年・春】
社会人6年目を迎えた私は「一生続けられる趣味」を考えるにあたって、かつての仲間たちへ連絡をとろうと考えた。しかし、新婚ホヤホヤの友人、二嶋(にしま)からの突然の連絡によって、時計の針は意外な方向へ動き出す。
などと、示唆に富んだフレーズを隙あらば言ってみたいのが世の常である。
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それは突然の宣告だった。
「すまん」
「記事更新してたホームページ、消えたわ」
「ん?」
※「ワードプレス」とは:機能性・自由度がウリの、ユーザー人気が高いホームページ作成ソフト。2015年当時、「岐阜編」の更新は同ソフトを使用しており、管理責任者は二嶋だった。
「消えちゃったとは?」
「そしてもう1つ聞いてくれ」
「IT感のないやつが言いそうなセリフをまた」
「消えちゃったのか」
「いや消えはしないだろ」
「1つ聞いてくれ」
「記事を復元できない」
▼2年間更新した記事がすべて消えたかもしれない人
「ん 」
「なんで?」
「いや、話すと長くなるんだが」
「式の準備とかいろいろ忙しくて」
「まあ、いろいろあったんだ」
「そうか」
「色々あるよな」
過去の企画シリーズである、「岐阜編」「Tokyo案庵」が終了して2年。かつての仲間、二嶋・世界・ジェバンニは全員結婚した。
(引用:東洋経済オンライン)
心からおめでとう。
そして困った。
―――「IT感」のある仲間がいないと、何も出来ない。
自らのIT感のなさを痛感し、部屋の天井を見上げた。実際には天井など見上げていないが、途方に暮れているニュアンスを演出するために見たことにした。ところで、≪IT感がない≫のニュアンスを単刀直入に言うと≪PCスキルがなく、人様にとって有価値なモノを作れない状態≫を示している。そしてさらに単刀を直入すると、今の私は「ド文系の成れの果て」といったところだ。
そして「直入」と「直人」は文字が似ている。
かつての同級生・直人(ナオト)君が頭をよぎった。そんな最中、直人君の友人である二嶋の言うことには「今までワードプレスで書いた記事が全て消えてしまった」わけだ。一方、直人君の双子の兄である義人(ヨシト)君とも友人である私はというと、記事のバックアップ・下書きは一切とっておらず。そして何より、義人君と二嶋も友人なのである。
◆この状態をまとめたのが以下である。
しかし現状を憂いても何も変わらない。私は、はてなブログ(※通称「はてぶ」。ワードプレスを使用する前の2016年5月までお世話になっていた)を立ち上げ、いちから新しいコトを始めようと考えた。
なお、その際にも「久しぶりのログインのためパスワードを忘れる」などIT感のないトラブルに遭ってしまった。「パスワードを忘れた方」をクリックし、設定した質問:『母親の旧姓』を入力し、無事ログインした私の頭に、一つの言葉がよぎる。
「何事も続けることが大切」
この企画は、私の趣味となり、人生となり、やがて足跡となる。
などと、示唆に富んだフレーズを隙あらば言ってみたいのが世の常であるし、これから考える私の趣味は、こんな感じで「よくあるしょうもない話を、あたかも”エモ”風に見せかけること」に他ならない可能性が高い。
【一生続ける企画「レゴシティ編」 第0話 終わり】