「新シリーズ・岐阜編」第2話 ”キカクがない!?”
こんにちは。
(前回までのあらすじ)
社会人2年目になった私は、
大学時代から続けてきたキカクに
”ITを駆使している感”を醸し出したくなっていた。
そこで、IT企業で働く旧友(大阪に異動してしまっていた)と連絡をとり、
話し合いの末、東京と大阪の中間地点・岐阜県にて新シリーズを始めることとなったのである。
***<参考>***
※キカクとは
”自己顕示欲と承認欲求からくる、ただの悪ふざけ”
と想像していただけるとわかりやすい。
○イメージ
見ての通り、大晦日に江ノ島海岸で「日本最速“海の家”」を建てた写真だ。
(↓限りなく暇なときに、私のFBにて詳細をご一読いただけると幸いである)
(↓「岐阜編」第1話を見逃した方はこちらから)
stepfatherena15.hatenablog.com
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ここが新しい挑戦の舞台だ。
東京から恵那駅へ行くには、
①新幹線に乗り1時間40分ほどで名古屋へ
②名古屋から鈍行電車にゆられて1時間強
という道のりだ。
簡単に言うと、
行くのがめんどくさい。
ぶっちゃけ、かなりめんどくさい。
とはいえ、
あらかじめ我々は恵那市について下調べを行なっていたので、
○恵那のイメージ
「今、ここから新しい物語が始まる」
そんな期待を胸に、改札を通り抜けた。
なるほど。
目の前にあるのは、車の乗降スペース(広い)。
岐阜ナンバーの車に乗った方たちが、
帰省する家族を待っているその画は微笑ましい。
そして、
コンビニや大型建造物はほとんど見当たらない。
”粋~いき~”
我々はそう解釈した。
まずは情報収集のため、
駅に併設された観光物産館「えなてらす」に入った。
外国人客向けのパンフレットがあったり
案内用のサイネージがあるなど、
予想していた通り
観光に相当力を入れていることがわかった。
"Get away from busy days"
「えなてらす」では、ちゃっかりTシャツを購入した。
恵那心Tシャツ(¥2500)、略して“ココT”である。
「えなてらす」では、レジのお母さんたちと記念撮影をした。
さて。
我々は観光しに来たわけではない。
情報収集と下準備を終えて、
いよいよキカクスタートの時を迎えたのだ。
地図を携えて。
ココT(¥2500)を買って。
しかし、
ここで重大な事実が判明する。
何をやるか、決めていなかったのだ。
「中間地点の岐阜県・恵那市へ行く」という事実に満足してしまい、
我々はその先のことを何も考えていなかった。
完全なるケアレスミスである。
しかも、
きわめて重大なケアレスミスだ。
悩んだ。
その場でキカクを考えるのは非常に困難だ。
なぜならば、キカクには
実現の可能性・所要時間・尺 etc…
あらゆる要素が必要だからである。
ふざけているようで実は、
キカクは緻密に生み出されている。
なんてことはまるでない。
むしろ、
その場のトラブル・思いつきこそがキカクの真骨頂である。
我々は「えなてらす」に戻り、情報収集を再開した。
その中で、1つのワードが浮かび上がった。
「明知鉄道」
「あけちてつどう」
略して「あけてつ」
聞き込みを続けると、その全貌が見えてきた。
どうやら、恵那駅を始発としたローカル電車が走っているようだ。
「とりあえず今回は線路沿いを歩こう」
我々は結論に辿り着いた。
電車の「線路沿いを端から端まで歩く」という、
最も原始的かつシンプルなキカクだ。
ちなみに
今までも「線路沿いを端から端まで歩く」キカクは幾度となく行なわれ、
その度に私は、達成感以上の後悔を感じてきた。
聞き込みの最後に、
駅員の方に「あけてつ」の道のりを聞いた。
「あの山道を歩くのかい?明知まで?
そりゃあ馬鹿なことするねえ」
否定的な姿勢を示しつつも、写真撮影にはノリノリだった。
言っても、総距離25.1km。
経験上では余裕のボリュームだ。
写真を見てわかる通り、私の表情にはかなり余裕がある)
“山道”というワードが心に引っかかったが、
今は気にしないことにした。
そして駅員のおじさんは、旅立つ我々に
「あけてつ」のゆるキャラを紹介してくれた。
てつじいである。
※中央を闊歩しているのが“てつじい”
てつじいグッズをいくつか押し売りされたが、
これ以上駅でゆっくりしている時間もないので
我々はスタート地点に向かった。
さて。
かくして「新シリーズ・岐阜編」のキカク第1回は、
明知鉄道、略して「あけてつ」の
“線路沿いを端から端まで(恵那から明知まで)完歩する”
というチャレンジに決定した。
誰の目にも触れることない過酷な戦いが、始まる。
(第2話 終わり)