第18話 困ったときはスラムダンクを読め(キカクシリーズ「岐阜編」)
こんにちは。
<前回までのあらすじ>
社会人2年目の私は、オシャレさに憧れて初任給でMacを購入したものの、YouTubeとZOZOTOWNしか使いこなせない日々に辟易し、『もっとITを駆使している感を醸し出したい』と感じていた。
そこで、
有名IT企業に勤める旧友・二嶋と
(本人のFacebookより引用)
“こだわりの使徒” こと世界と共に、
(本人のFacebookより引用)
観光資源をただ享受して楽しむことよりも、
ITを駆使している感を醸し出すことを目指した
企画シリーズ「思い出よりキカク」を始動。
『三十三観音巡り編』は2日目、
いよいよ折り返しの第17番礼所まで進んだ。
そんな中、第17話の更新中に“第16番礼所の写真が残っていない”事実に気付いた私は途方に暮れ、何もかも捨ててしまいたい気持ちになり、全然違うことを考えながらandymoriを聴いていたのである。
(http://natalie.mu/music/news/12418)
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「三十三観音編」は、前回の更新から少し時間が空いた。
(http://mercari-guide.com/mercari-price-set/)
猛烈に悩んでいた。
理由はひとつ。
第16番礼所の写真が残っておらず
この時点でキカクとしての「アウト」が確定したこと。
(http://matome.naver.jp/odai/2141938660891859901)
このあと起きたことをどれだけ伝えようと、三十三観音編の結末は同じ。
「全てのお寺をまわったけど、1枚だけ写真が残っていない」という、今までと似たような“インチキ臭いエピローグ”にしかならない。
めっちゃカッコ悪い。
何より、IT感がない。
キカク会議で、あれだけ「結果にこだわろう」と話し合ったのに。
そもそも1人が集合日に帰省した時点でおかしい気もしてきた。
「全部前フリだろ」
「またこのパターンかよ」
そんな辛辣な声を受け入れる覚悟もしている。
(http://blog.goo.ne.jp/pikkibikki/e/e9a21814f7ee2eac66f91100bf3eac61)
ただ。
このあと起きたことを伝えたい。
2015年12月30日の
どうしても届けたいのである。
(恵那市の名物・寒天を紹介する世界)
そういえば。
それはもう何度も何度も読み返して、
多くの男性が“ストーリーを丸暗記している”といっても過言ではない、スポーツマンガの金字塔『スラムダンク』を今でも読んでしまうのはなぜだろう。
(http://shin-dan.net/shindan/30)
いつ読んでも、最後の対戦相手・山王戦のラストシーンでは涙が止まらない。また、日に日に成長してゆく主人公・桜木花道をはじめ、各々の葛藤を抱えながらコート上で懸命に戦うキャラクターたちに何度励まされたことだろう。
というわけで、久々にスラムダンクを読んでみることにした。
(http://matome.naver.jp/odai/2138945577922856501)
(http://matome.naver.jp/odai/2139642929875790001)
(http://moviebox.black/itnews/index?tags=スラムダンク)
やっぱり素晴らしい漫画だった。
泣いた。
そして思った。
たとえ結末がわかっていたとしても、三十三観音巡りに挑む我々の姿を描くことで、誰かに何かが伝わるのではないか。
ここ数ヶ月、岐阜編を書くことをルーティンとしていた私は、この由々しき事態においても大好きなマンガ『スラムダンク』を読むことで光明を見出した。
ありがとう、スラムダンク。
スラムダンケ。
今の我々がすべきことは、途中で投げ出すことではない。続きを書いて「本当に達成する気だった」スタンスをそれとなくアピールすることだ。
結果とは過程のおまけだ。
「とまあ、いろいろ経緯がありまして」
「はい」
「続きを書きます」
「はい」
「早く進もうぜ」
「帰省」
「それなそれ」
「おれまだ世界と1回も会ってない」
「そりゃ帰省したもの」
「そりゃ帰省するさぁ、人だもの」
【第18番礼所 観音寺(管理場所:龍護寺)】
もう一度幕を開けよう。
私は(こんな結末になるとは予想だにしていないアホ面で)龍護寺の歴史について学んだ。ここには「本能寺の変」で有名な明智光秀の供養塔が建立されている。
明智光秀自身も、我々が写真を取り損ねていると気付かずにやって来るとは思わなかっただろう。
【13時 昼食】
明智駅で昼食をとった。年末でどこもお休みだったので「恵那のジャスティス」ことバロー(※写真左後ろ)でお弁当を買った。
「美味いな」
「こりゃウマい」
バローは我々を助けてくれる大事な仲間だ。
また、以前紹介した「大正村」の村長に就任した女優・竹下景子さんを歓迎するのぼりがたくさんあった。
【※第6話参照】
「ちょっとおんさい祭り」の折には地元の方達で埋め尽くされたこの広場も、年末のせいか人の姿がまったく見えない。
【第19番礼所 安住寺】
【第20番礼所 普門寺】
ーーーこんな結末になるとわかっていたとしても、我々はIT感を醸し出しただろう。
ーーーそれは、インターネット世代に生まれた若者の宿命。
人の役に立っているかいないかの差だ。
「おいおい」
「景子と恵那うだぜ」
(※恵那う:「恵那なう」の意)
「ここは普門(ふもん)寺」
「このランデブー、不問にします」
「うぃっしゅ」
2週間後にDAIGOと北川景子の結婚が発表された。
「MNYっすね」
「マジ年末休み」
次回からは三十三観音巡りの後半戦。
左手は添えず、右手で曖昧にタップして最後までお付き合いください。
(http://prcm.jp/album/mini326kirin/pic/32329495)
巡った観音様:20/33カ所
(「岐阜編」第18話 終わり)
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